西海岸の黄昏


キエナイデイテホシイゼンブ

メロディとリズムにかき消されそうに何度もつぶやく声が、私の耳には確かに聞こえた。

MY HOMETOWNへの帰路、クルマを走らせながら心の中に浮かんでくる思いの断片を、一つ一つ手に取ってみる。
不思議な気分の日だ。降り続いた雨からの開放感、細々手間取らせる雑務も仕事もなく、緊張や疲労も少しだけ和らぎ、自分自身の心の声だけに耳を澄ましている。

ふと思い出す。3月の頃だろうか?人の掛け値なしの優しさに触れられ、それがとても澄み切って、輝いて、美しく見えたことを。
優しさとは世話焼きでも、献身でも、尽くすことでもない。優しさとは本当に人のことを想い、受け止め、信じ、そしてそのことが人も自分自身も幸せにさせ、元気づけ、勇気づけてくれることだ。人の掛け値なしの優しさから溢れ出る言葉、ぬくもり、笑顔というもの、この地上で一番美しいもの。
そんな想いを浮かべるに任せている内に、黄昏時のMY HOMETOWNへの辿り着いた。

黄昏時のMY HOMETOWNの見慣れた風景は、黄金色に照らされ深く影を刻んでいた。
見慣れた風景、そこに宿る想いや優しさ、そんな一つ一つが浮かんでくるたびに、目の前の風景は少し滲んで見えた。
松林を抜け、海風が吹き抜ける場所に出た。いつまでも風に吹かれていたいと感じる、お気に入りの場所だ。
西の空と海は黄金色から赤褐色へと色を変え、秋の黄昏時を焼き焦がした。
私の網膜には赤褐色の想いだけが滲み溢れ、今こうして写真を見返してみるまでどんな風景を見ていたのかよく分からなかった。

黄金色から赤褐色へ、赤褐色から青へ、青から漆黒へ、太陽より数時間遅れて月が西の海へと沈んでいくのを、何も考えずに眺め続けた。
もう一度だけ、遅い午後に聴いたメロディと声に耳を傾けてみた。
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Monochrome CAMERA: Leica M Monochrom typ 246 LENS: SUMMICRON 50mm F2
Color CAMERA: OLYMPUS OM-D E-M5 MarkII LENS: M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4 Pro
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