作家の涙



旧友からアイルランド出張のお土産をいただいた。
初夏の頃のお土産を、この秋になって届けてくるのもとても旧友らしく可笑しかった。

「作家の涙」
そんなロマンティックなネーミングを持つアイルランドのシングルモルトウイスキー。
19世紀から20世紀にかけてのアイルランドは世界的に著名な文豪・戯作者・詩人を数多く輩出した時代で、また同時にアイリッシュウイスキー作りの黄金時代でもあった。

酒と作家にまつわる言葉では、以前にもここで書き綴ったことがあるが、

現代生活はしばしば人に機械的な抑圧を加える。酒はその唯一の機械的な解毒剤なのである。

という小説家アーネスト・ヘミングウェイ言葉がしばしば泥酔した私の脳裏に浮かんでくることがある。

アイルランドの「作家の涙」と「シングルモルトウイスキー」
それは作家たちが自分自身の心の姿や声に向かい合うときに流す涙か、創作の産みの苦しみから来る涙か、長い夜や厳しい冬の季節を耐え忍ぶ涙か、人と人の心を伝え合えた時に流れる感動の涙か、どれかは分からないが、ウイスキーは時にそれぞれの涙を癒やし、洗い流し、また祝福さえしてくれることだろう。

今、不思議と目の前にウイスキーボトルが置いてあっても平常心で居られる。

「作家の涙」のテイスティングノートには、
COLOUR: Rich Ruby Red
NOSE: Orange peel, dried fruits and sherry plums
TASTE: Nutty Oloroso, Spicy Raisins and creamy oak
FINISH: Long and wonderfully complex with a flourish of orange. An unhurried journey.
と記述されていた。

もうしばらく「その涙」は書斎の片隅に眠らせておき、季節が冬のガラスのような冷たい空気を連れて来る頃にでもリラックスした穏やかな心持ちで「その涙」の味をテイスティングしてみよう。
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CAMERA: OLYMPUS OM-D E-M5 MarkII LENS: M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8
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