心の陰を照らすもの


本当に久々にいただく酒である。
1ヶ月の間、酒を呑まずに居ても存外平気なものだった。
体調は目に見えて良くなってきているが、心のリズムとバイブスは気長にリカバリーしていくのを待つ他ない。

キャンドルに光を灯し、眠る前のひとときのくつろぎを楽しむ。
「作家の涙」
はじめて頂くアイルランドのシングルモルトウイスキー。
優しく華やかな香りが穏やかに立ち上げる、リラックスしてその余韻をゆったりと楽しめるウイスキー。
悲しみの涙、苦しみの涙、慰めの涙は流さない。
心から溢れる感動や想い、そして祈りに潤された涙は、万華鏡のようにキラキラと輝きを放ち、美しいものだ。

久々の酔いがゆっくり身体へと染み渡っていくのを感じながら、キャンドルの光の中、その目に見えるもの、見えないものへと、とりとめのない思いを巡らせてみる、



月の光とキャンドルの光は、とても似ている。
人はその光を見つめる時、我知らず自分自身の奥深くに潜り込み、静かに自分自身と向かい合う。
真昼の強いエネルギーに満ちた光ほど、かえって人の心の陰を色濃くさせる。
静かな夜、月とキャンドルの微かな光は、人の心の陰を優しく照らす。

それでも月の光とキャンドルの光は、違うところがいくつかある。

月の光は満ち欠けしながらも、人という小さな存在には少しも揺らぐことなく、悠久の時を経ながら同じように回り巡り、優しい光を照らし続ける。私が何度生まれ変わろうと、月の光は消えることはないだろう。月の光は、宇宙という大いなる時のサイクルの中、人を遠くから見守るようにいてくれる存在だ。

一方、キャンドルの光はそのそばに居る人の言葉、呼吸、仕草にシンクロするように伸び縮み、揺れ、その炎の色と形を揺らぎながら変えて行く。キャンドルの光は、人を見守ると言うより、人のすぐそばで寄り添いながら一緒に揺らいでくれる存在だ。
そして、キャンドルの光がなんとも儚いのは、蝋燭の芯の長さという目に見えてすり減っていく寿命があり、誰かが両手をそっと添えてあげなければ、その灯火はやがて消えてしまうことだ。



自分自身の意思や意識という光は、自分自身が今何を見ているのかを照らすことは出来るが、今何を見ていないか?今何が見えていないか?つまり自分自身の心の陰を照らすことはできない。
一方、月の光やキャンドルの光は、今何を見ていないか?今何が見えていないか?つまり自分自身の心の陰にあるものを優しく緩やかに照らし上げてくれる。



十四番目の月の夜、キャンドルの光が照らした心の陰。
自分自身では見えていない何かが、優しく緩やかに浮かび上がっていただろうか?
遠い月の光、すぐそばで揺らぐキャンドルの光が声もなく語りかけ、祈りを捧げる言葉が聞こえただろうか?



とりとめのない話は、程よい酩酊が誘う眠気のせいにして、ここまでにしておこう。苦笑
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CAMERA: OLYMPUS OM-D E-M5 MarkII LENS: M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8
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